2013年頃よりブルーベリー栽培を続けて9年目です。現在はプレミアとコロンバスとノビリスのラビットアイ系が勢いを増しています。サウザンスプレンダーとロブソンというパテント苗は安定しています。しかしオニールとブライトウェルが枯れてしまいました。ブルーレイも調子を崩しています。何とかやる気を振り絞り植え替えや剪定、花芽取りを行いました。
- ブルーベリーの栽培日記
- 剪定をはじめました 2022年2月13日
- 植え替えと剪定をしました 2022年3月20日
- クーパーという品種を買いました 2022年4月24日
- オニールという品種を買いました 2022年5月3日
- オニールを収穫しました 2022年6月9日
- オニールを収穫しました 2022年6月9日
- サウザンスプレンダーとオニールを収穫しました 2022年6月14日
- ロブソンとオニールとサウザンスプレンダーを収穫しました 2022年6月27日
- クーパーとミスティーとプレミアを収穫しました 2022年7月3日
- プレミアやロブソン、コロンバスとオニールを収穫しました 2022年7月13日
- ノビリスとプレミアなどを収穫しました 2022年7月13日
- ノビリスとラビットアイを収穫しました 2022年8月7日
- ノビリスを収穫しました 2022年8月25日
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ブルーベリーの栽培日記
自宅の庭でブルーベリーの木を何本か育てています。ブルーベリーは根腐れやコガネムシの害虫に弱く、すぐに調子を崩してしまいます。いったん苗木の具合が悪くなると、そこから回復するのに数年はかかるので新しく苗木を買ったほうがマシだと思います。ちらほらと白髪が出始め・・・栽培のテンションは低めです。
剪定をはじめました 2022年2月13日

この年の冬は何度も雪が降りました。本当は早くに植え替えなどを済ませておきたかったのですが、寒すぎて庭に出られませんでした。久々にブルーベリーの木を剪定しようと枝を見てみると、なんだか思ったのと違ったような枝ぶりになっていました。昨年の剪定がいい加減だったみたいで、それがそのまま翌年の成長に反映されていたようです。当初買った苗木も年数が経つにつれてお年寄りになってしまい、何となく元気がありません。かつての若々しさは失われ、お肌もボロボロです。
私自身も植えたての頃はまだ若く探求心も旺盛でしたがちらほらと白髪が出始めると気持ちも憂鬱になっていき、楽しいという気持ちよりも先のことを考えると元気がなくなってしまいます。4年前から格安の英会話教室に通い始めてたくさん勉強もしました。それが実を結んだかというと、1級レベルの英単語まで覚えましたが暮らしの足しになるところまでは及びません。それで、幅を広げようと他の言語も少しかじってみたら、それはそれで旅行の足しになりそうな気がしましたが、暮らしの足しになるとも思えず色々行き詰ってしまいました。
もっと早くに20代の頃より果樹栽培や語学学習をはじめていれば家族の健康状態も良く過ごせたのではないかと後悔しています。いくら勉強しても本職の人には遠く及ばないという無力感を感じています。
植え替えと剪定をしました 2022年3月20日

ブルーベリー栽培で一番面倒な作業が植え替えです。時期としては遅いのかもしれませんが、真冬はすごく寒くて庭で作業する気になれません。ようやく暖かくなった3月下旬。ブルーベリーの植え替えをしました。残念ながらオニールとブライトウェルの木が枯れてしまいました。かわってプレミア、コロンバス、サウザンスプレンダー、ブルーレイなどの植え替えをしました。そういえばロブソンを植え替えるのを忘れていました。一度コガネムシに根をやられたら木を復活させるのはもう無理でした。根が生えたとしてもほんの僅かしか生えないので新しい苗木を買ったほうが無難です。
やる気が起きない
そして一番の問題は「やる気」と「興味関心」です。やる気というものは増えたり減ったりするようで、興味についても「報酬」がなければ長続きしません。そして「困難(コガネムシと病気)」がやる気を削ぐ原因です。これらのハードルを越えるには「モチベーション」があれば難なく続けることができますけれど、目的意識がなくなるとやる気が湧いてこないのです。
ブルーベリーを育てて花を観賞したり、果実を味わったり最初は新鮮味がありました。でも今はすっかり「慣れ」てしまい「感動」しなくなってしまいました。純粋な気持ちが慣れによって消えてしまったので作業に困難を感じることはなくなりましたが喜びまで減ってしまったのは残念です。
私がブルーベリー栽培をはじめたきっかけはストレス解消のためでした。ガーデニング自体はそこに庭があるから、という動機で雑草予防と景観のためにやっておりましたが、果樹栽培はほんとうに何か成果を手にしたくて、世の中では簡単に手に入らない達成感が欲しくて始めたものでした。結果として私自身はより健康になれました。そのことは感謝したいと思います。果樹栽培そのものは健康増進効果があるのかもしれません。いつの間にか初めた気持ちのことなどすっかり忘れておりました。当時は本当に果物そのものに無知で、何もわかっていませんでした。その時と比べると農業すらできるほどのスキルは身に付きましたが、むしろ農業のたいへんさを知りました。結局のところ、何かで報酬をよりたくさん貰おうとすると楽しくない作業をしないといけなくなります。それが好きではじめたことだとしても。
老いや死が見える
やる気が湧かなくなった原因が老いや死が現実感を伴って想像できるようになったからです。だから尚更元気に振舞わねばというご老人たちを見ていると、私もそのように一生懸命に生にしがみついたほうが人生楽しいのかもしれません。老化速度が3倍くらい遅くて200歳くらいまで寿命があればもっと楽しい人生を送れるのかもしれませんが、残念なことに現実は面白くありません。
だからこそ面白可笑しく日々を楽しむ。それは動機として十分だと思います。しかしそう言ってる本人ですら笑って楽しい毎日を過ごしているところを見たことがありません。
クーパーという品種を買いました 2022年4月24日
ちょど今はブルーベリーの花が最盛期を迎えています。今年はクマバチが一匹しか来ていません。サザンハイブッシュ系の苗木が減って来たのでオニールをもう一度買おうと思い間違ってクーパーを買ってしまいました。一度枯れてしまったオニール、おいしい味がしたので再び栽培に挑戦したいと思います。ホームセンターにはエリザベスなどもありましたが、庭で育てられる苗木に限りがあるのでこれ以上品種を増やすことは考えていません。クーパーの苗木は一回り大きな植木鉢に植え替えました。今年はパーライトを遠慮なく用土に使っています。
クーパー
“COOPER”というブルーベリーは1994年に”GULFCOAST”と共に発表された古い品種です。G-180とUS75が交配親で、二世代前にブルークロップという品種と交配しています。生産性は発表当時としては適度に良いということです。
ブルーベリー栽培への思い
今ではすっかりブルーベリー栽培に慣れてしまい初心者の頃のようなわくわく感が消えてしまいました。これ以上新たな栽培技法があるわけでもないので何かに挑戦するとしたら選択肢は「農産物の販売」くらいしかありません。生食用の果物を売るには食中毒に気を配らないといけません。何度も果実の中にいる幼虫さんを見てしまったからには安全なベリーを作れる自信もないです。そうかといって殺虫剤を使ってまでやりたいとも思えず。
大きな恵みがあればよいのですが、枯れるリスクや害虫の発生リスクなどを天秤にかけると商業化については二の足を踏んでしまいます。ブルーベリーはオルトランなどの殺虫剤なしでは安定的に育てられないので、やはり無農薬で育てられる範囲に留めて置いたほうが世の中のためかもしれません。
オニールという品種を買いました 2022年5月3日
先日は間違ってクーパーを買ってしまったのでオニールも買い直しました。苗木代は898円なので、合計の出費は2000円近くになってしまいました。それに加えて258円の植木鉢を2個買いましたのでおそらく元が取れないほどの金額になりました。これだけのブルーベリーを回収しようとすると、100g300円としてこの2品種から1kg以上のベリーを収穫する必要がありそうです。
苗木はすぐにパーライトを混ぜたピートモスに植え替えました。
オニールを収穫しました 2022年6月9日

気が付いたらオニールの実が2個地面に転がっていました。写真はコメリで買った苗木です。以前ほど強い関心がなくなったものの、無いと寂しいのでまた買っちゃいました。

収穫したブルーベリーオニールの実は4.2グラムありました。ラベルにビッグオニールと書いてあるのですが、従来の品種と同じものなのでしょうか?食べてみるとぼんやりとした甘さがありました。

こちらはサウザンスプレンダーの様子です。今回は木を休めるために花を少な目に調節しておきました。色づいている果実も以前より少なくなりました。
オニールを収穫しました 2022年6月9日
先日購入した苗木「ビッグオニール」の実が地面に落ちていたので2粒収穫しました。合計4.2グラムでした。ためしに食べてみるとほんのり甘かったです。
実のところ、すっかりブルーベリー栽培に慣れてしまって「わくわく感」が消えてしまいました。知らなかった頃は集中して木の状態を観察しなければいけず、その夢中になっている瞬間がハマっていられる時でした。初心者の頃は剪定も植え替えにも頭をフルで使っていて今よりも丁寧に木を観察していました。
車の運転でも何でもそうですが、初心者の頃は過剰に集中しないと物事をすすめることができません。つまり、慣れていない時と慣れた時では慣れていない時のほうが楽しむ余地が大きいということです。
慣れると次の段階に挑戦する必要が出て来ます。いわゆるステップアップです。しかし園芸のような簡単なジャンルではこれ以上挑戦するステップそのものがありません。あったとしても生産量を増やすとか、一定に保つかのどちらかでしょう。
しかも下りの階段まであるのですから、楽しいというよりは・・・見通しが良すぎです。
そういえば、大関ナーセリーからミスアリスメイ(Miss Alice Mae)というブルーベリーの新品種が発売されるようです。スターの代替種とのことで興味深いです。ミスジャッキー(Miss Jackie)は晩生のハイブッシュです。
サウザンスプレンダーとオニールを収穫しました 2022年6月14日

ブルーベリーのサウザンスプレンダーという品種の実の着色が進んできたのでほとんどの実を収穫しました。この品種は熟期が揃うので収穫しやすいです。今回は実を少な目に剪定しておいたので1粒あたりの実のサイズが大きいような気がします。今日まで育てた中で最も実が大きくてプリプリしていて硬さもオニールよりしっかりしていました。
今回の収穫量から今シーズンは千円分くらいの収穫が見込めそうです。残念なことにこの品種は枯れたらおしまいなので、より慎重に育てています。

オニールは熟期が分散するのでまた少し収穫できました。今回は10gのオニールの実が採れました。オニールの実も大きめなので嬉しいです。果実は軟らかめでほんのり甘いです。
驚いたことに、オニール間違えて買ったクーパーの実がですね、かなり大きいのです。これは嬉しい驚きでした。
ロブソンとオニールとサウザンスプレンダーを収穫しました 2022年6月27日

いくつか庭になっていたブルーベリーの実を収穫しました。まずはロブソンという品種からです。この品種は中粒でそこそこいい感じに実っていました。今週は35度越えの猛暑が続き、ロブソンの実はいくぶん干からびておりました。本来の収穫時期は6月中旬なのかもしれませんが、ベリーを気に掛ける暇が無く置き忘れていました。
収穫したロブソンの実は全部で385グラムありました。風味は甘くて香りはほとんどありません。オニールよりもやや硬いです。

オニールの実を収穫しました。全部で36グラムありました。果肉は軟らかくて甘いです。もっとおいしい品種と比べると物足りない気がします。

サウザンスプレンダーは71グラム収穫できました。この品種は手持ちの中で最もおいしいです。香りよく硬さもあって、甘味もある。それなのにもう大関ナーセリーでは扱っていないのでしょうか?尋ねてみれば在庫があるかもしれません。酸味はなくて、香りよし、甘味高い。たとえるならミスティーに硬さと甘味を加えたような風味です。
クーパーとミスティーとプレミアを収穫しました 2022年7月3日

間違えて買ってしまったサザンハイブッシュのクーパーを初収穫しました。果実は思っていたよりも大きく直系2cmもありました。風味は定かではありませんが、酸味があって、甘味は隠れ気味です。でもブルーベリーらしい味がしました。香りはありません。

新しく買い直したミスティーの果実です。大きいもので果実は直径2cmありました。なぜか以前育てていたものよりもおいしい気がしましたが、きっとその時の気持ちが高揚していたせいでしょう。やはり香りがあるのはこのミスティーとサウザンスプレンダーだけです。ちょっと物足りない感じもします。

初めてプレミアという品種を収穫します。ラビットアイらしく、種子と皮の存在感がありました。ハイブッシュと比べると風味が劣るのは当然かもしれません。ジャムに適していると思います。猛暑でやや水分が抜けておりました。
総合してみると、旧品種よりも新品種のほうが品質が高いです。
プレミアやロブソン、コロンバスとオニールを収穫しました 2022年7月13日

気が付いたらプレミアという品種の実が完熟していました。2022年は品種が増えたおかげで収穫期間が途切れず常にブルーベリーが庭になっている状態を維持しています。今までは収穫を少々休めたのに、ブルーベリー三昧になってしまい喜びや有難みが薄れてしまいました。
豊作になると作物の市場価格が下落するように家庭菜園でも食べたい気持ちが薄れます。

ロブソンの最終です。残りかすです。水切れを起こしてしまい果実が干からびてしまいました。

こちらもオニールの最終です。少々水っぽいような軟らかい味でした。

ラビットアイのコロンバスです。甘さは適度にあります。しかし果実のサイズが小さくなってしまいました。肥料が足りなかったかもしれません。
ノビリスとプレミアなどを収穫しました 2022年7月13日

戻り梅雨が終わり、ノビリスの実がいくつも落果していました。この品種の収穫時期は7月の第3週くらいのようです。この品種、熟期にバラツキがあるのでぽろぽろと少しずつ落果します。どの実が収穫に適しているのか見分けが付きにくいです。一応、果実の色と実に付いている軸の色で見分けるようにしています。
この品種を収穫するのは今回が初めてです。思ったよりも果実の品質が高くて驚きです。果実はプリプリに張っていてラビットアイにしては硬めです。種子も気になりません。ほんのり甘いです。香りはありません。

プレミアを収穫しました。手持ちの品種の中では存在感もなく無難な中粒系だと思います。甘みは程よい感じです。雨でブルームが落ちてしまったようです。

コロンバスです。果実が小さいです。
後日、ベリーに遮光ネットを張って、追肥しておきました。
恵みを与えて貰えるだけでも有難いです。そう頭ではわかっていても慣れたせいか感覚的に嬉しい気持ちが薄れてしまいました。
スケートの羽生結弦選手も競技を引退しプロスケーターに転身なさいました。頂点を極めた後にやる気を維持することが難しいという気持ちはよくわかります。
小さな趣味であっても晩年までやり続けるためには最初にあったような強い熱意や興味関心だけではもちません。なぜなら初心者の頃の喜びは消えてしまうからです。
幸せについて
お年寄りとお話していると「〇〇だけで幸せ」という言葉を何度も聞きます。消去法で最後に残ったものは「生きているだけで幸せ」です。徐々に足していくと「呼吸が楽なだけで幸せ」だとか「歩けるだけで・・・手が動くだけで・・・食欲があるだけで・・・」など「何々ができるだけで」「何々があるだけで」と身体の衰えや所有物が小さくなることによって幸せと思う範囲が限定されていくのです。
人間の晩年から見ると年下の人たちはその〇〇(若さの特権)をたくさん持っているわけで十分、それ以上に幸せなのです。ですが、若い頃は無知で愚かなので思考の種類が少なくスキルが未熟でできないことが多くてしょっちゅう不満に思ったりします。加齢による特権は精神の高まり、苦難を何度も乗り越え磨かれた魂にあるといえましょう。
最終的に人は行動範囲も人付き合いも狭くなり、誰もが小さな幸せに満足しなければいけなくなります。
ノビリスとラビットアイを収穫しました 2022年8月7日

8月に入り、ブルーベリーも残るは2品種(ホームベルに似たラビットアイ)とノビリスだけになりました。ノビリスは地面に実が落ちてしまうのでアリの餌となってしまいます。この時期は暑くてたまらないので収穫も日暮れか太陽が隠れている時しかできません。ノビリスの不便なところは熟期が揃わないので何度も収穫しなければいけないところです。もうちょっとおいしい品種があればやる気が出るのになぁ。
ノビリスを収穫しました 2022年8月25日

残暑が厳しい中、ブルーベリーのノビリスを収穫しました。この品種は予想外のおいしさで驚いています。以前育ていたブライトウェルや、今も栽培中で実がならないパウダーブルーといったラビットアイよりもおいしいです。ブルーベリーは作出年が新しいほうがおいしいようですね。
遮光ネットで覆ったブルーベリーの木。それでも葉が茶色く枯れてしまう苗木もありました。この夏はほとんど庭に出なかったので、観察も怠り気味でした。
これから少し追肥をしてあげようと思います。
でも、ノビリスは生で食べてもそこそこ味がするので、1本で長く楽しめる品種です。地植えにすればもっとたくさん採れそうです。
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思い立った時に誰でも簡単に育てられるブルーベリーの苗木をご案内しています。
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過去にさかのぼるほど初心者なので苦労も知らずにウキウキして幸福感に満ちています。宜しければ合わせてご覧ください。
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