月下美人の育て方と挿し木

スポンサーリンク
月下美人(Dutchmans pipe cactus)の挿し木 2022年6月15日
月下美人(Dutchmans pipe cactus)の挿し木 2022年6月15日

数年前から魅せられた月下美人というメキシコ原産のサボテン。ここでは月下美人の育て方や特徴、挿し木の方法について解説しています。

私は月下美人という植物を鉢植えで育てています。温かな時期に何度か咲いた姿を見ては楽しんでいます。しかしある時(2022年)になって芽吹きもしなかったので挿し木しました。挿し木した日は2022年6月9日と15日の2回です。茎を切ってみると中が腐っていました。危うく全部枯らせてしまうところでした。用土にココナッツハスクチップと赤玉土を使っていたことが悪かったのかもしれません。

また、2021年に挿し木した苗はとっくに枯れていました。挿し木苗は1か月ほどで根が出るようですが、その後の管理が難しそうです。

スポンサーリンク

月下美人とは

月下美人はメキシコ原産のサボテンで着生植物です。一年の間で咲くのは一時期の夜だけです。翌朝には花は萎んでいます。夜咲きのセレウスなどとも呼ばれます。

月下美人を英語で書くとDutchmans pipe cactus(オランダ人のパイプサボテン)、princess of the night (夜の王女)または queen of the night(夜の女王)です。ラテン語ではEpiphyllum oxypetalumと綴ります。

茎は直立性で樹姿は大きく広く枝分かれします。一次茎は円形(tetete)で最大6メートルにも及びます。二時茎(私たちが葉だと思っているもの)は楕円形で長さ30cm程度です。

花は長さ30cm、幅17cmで花びらは白色をしています。花は香りがたいへんよく主成分はサリチル酸ベンジルとリノール酸メチルです。

効能

インド、ベトマム、マレーシアでは痛みや炎症を抑える薬効があるとされています。

スポンサーリンク

育て方

次に、月下美人の育て方について植物の性質の観点から解説します。

生育適温

メキシコの熱帯雨林の気温が適温です。メキシコの気温を参考にすると摂氏20度から30度の範囲内、湿度50%程度が生育に最も適していると考えられます。

肥料

肥料は少な目にします。冬に肥料をあげてはいけません。肥料を与えて良い時期は、やはり上述したような気温になった頃が良いと思います。日本の本州では10月以降に肥料を与えるのは良くないと思います。夏の時期は2~3週間ごとに少量を追肥します。

月下美人の状態を良くするための用土は排水性が良く通気性が高いものに限ります。PHは5.5-6.5程度の弱酸性-中性です。ピートモスや松などのバーク(樹皮)と砂の組み合わせが適しています。

月下美人は直射日光に当たると日焼けを起こして枯れてしまいます。ジャングルのように直射日光に当たらない明るい場所が生育に適しています。特に午後の強い日差しは厳禁です。

しかしながら、ほとんど日光が当たらない環境はよくありません。

水やり

完全に用土が乾いてから水を与えます。水の与えすぎは植物の成長を妨げます。また、排水を良くして鉢底に水を溜めてはいけません。

夏の間は水やりを週1回行います。春と秋は1~2週間に1回、冬は2~3週間に1回水を与えます。

開花

花は3~5年目になると咲き始めます。花を咲かせるためには冬の間の水やりを制限します。

防寒対策

気温が10度を下回らないようにします。4度以下になると生存に不適です。

剪定

どこで切っても大丈夫です。なぜなら毎年新しい茎がでるからです。この植物は茎がまっすぐ長く伸びる性質があるため剪定を行わないと栽培スペースがきつくなりやすいです。

古くなった枝や枯れた枝を剪定します。

植え替え

数年に一度、植え替えを行います。清潔な用土であれば頻繁に植え替える必要はありません。

スポンサーリンク

挿し木の方法

月下美人(Dutchmans pipe cactus)の挿し木
月下美人(Dutchmans pipe cactus)の挿し木

月下美人の挿し木の方法は茎を挿す方法と葉を挿す方法があります。いずれも上下を間違えないようにしておけば作業は容易です。上部の切り口にはトップジンMペーストという癒合剤を塗っておきました。そしてスプレー式の殺菌剤を掛けておきました。

茎切り取る

よく成熟した茎を切り取り涼しく乾燥した場所に置いておきます。切り取る茎の長さは10cm以上のものがよいでしょう。

茎を2、3日乾燥させる

切り取った茎は腐敗を防ぐために数日干しておきます。

茎を用土に挿す

乾燥させた茎を排水性の高い用土に挿します。水やりは一週間ごとに1回程度で十分です。

これで、月下美人の挿し木は完了です。

ちなみに葉から生えている根は気根といって、おそらく寄生植物にしがみ付くための足だと思います。人によっては空気中の水分を吸収するためだという人もいます。

挿し木の時期

月下美人の挿し木の時期は真夏と晩秋を除く時期に行います。生育適温は暑すぎず寒くない温度(ちょうど沖縄県のような気候)なのでそのような時期が挿し木してから2か月以上続く前であれば挿し木可能だと思います。

私は6月上旬に挿し木を行いました。

挿し木後の発芽と発根

月下美人の挿し木 Dutchman's pipe cactus cutting
月下美人の挿し木 Dutchman’s pipe cactus cutting

挿し木をした翌月の月下美人の様子です。発根して新しい葉が伸びて来ました。用土は蘭(ラン)と同じ土を使っています。挿し木の成功率は高いです。

スポンサーリンク

月下美人の根腐れ

月下美人(Dutchmans pipe cactus)の挿し木 2022年6月15日
月下美人(Dutchmans pipe cactus)の挿し木 2022年6月15日

月下美人が枯れているかどうかは茎を切ってみないとわかりませんでした。しかし下の茎から枯れ始めていたのでいつもと違う兆候が出ていました。下の茎が枯れると暖かくなっても芽が出ません。苗木を買ってから二、三度咲いて楽しませてくれたことに感謝したいです。

根腐れ予防策

この植物は他の樹木などに着生して育つので地面の中のような高湿度で通気性の悪い環境は苦手と思われます。つまり用土の通気性を良くして肥料を少な目にしてやれば根腐れは予防できると思います。今回失敗したのは赤玉土とココナッツハスクチップの組み合わせのせいでした。苗木を入手した時は普通の園芸用土に植えられていたので土を使っても良いと思っていました。

考えられる方法としては土を使わずに大き目の石と少量の樹皮のようなものとミズゴケの組み合わせで定期的に植え替えることです。

最もお手軽な方法は洋ランの土を使うことです。

また冬の凍結によっても根がダメになってしまうこともあります。冬の間は植木鉢に断熱材を巻くなどして保温した方が良いでしょう。

スポンサーリンク

月下美人の果実は食用可能

余談ですが、月下美人の実は食べられます。日本には最低でも2品種の月下美人があり受粉することで実を付けます。互いに交配した種子ならば新品種を作出することも可能でしょう。

ドラゴンフルーツに似た果実です。

種まきは気温が20度以上になってから行います。

参考ページ

月下美人についての理解が深まるページをご案内しています。いずれも英語です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました