オリーブの文献研究1: 品種による生育の違いと生産性の特徴 – 2003年の論文から

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以前作ったオリーブの品種情報量が多くなりすぎて画面がフリーズして編集できなくなったので新しくページを作りました。オリーブ栽培のド素人(このページを書いた時は30歳代中頃)が勝手に専門家のデータを閲覧してあれこれ考えるだけのくだらないページですので参考にならないと思います。このページは2015年の3月21日に公開しました。その後、猛勉強の末に2021年になりこのページを読み返して加筆修正いたしました。

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概要

このページは亜熱帯にて評価されたオリーブの品種の研究について2003年に発表された論文「Olive Variety Assessment for Subtropical Summer Rainfall Regions」からオリーブの特徴をまとめた個人研究です。https://rirdc.infoservices.com.au/items/03-021(※ 2015年当時のURLで現在は存在しないようです)の内容に関する覚書きです。数年後に文献を掲載しているURLが変わったようです。2021年に確認できた当該文献のURLはhttps://www.olive-ltd.com.au/uploads/1/1/9/2/11924769/03-0211.pdfです。

オリーブ樹高の伸び率ランキング

Page4.Table1. よりHeight Increace %(樹高の伸び率)を高い順から並べました。(231.6%平均)

  1. Wallace 471.3(%)
  2. Palermo 414.2
  3. Fantago 376.4
  4. Sevillano 330.7
  5. A prugo 327.6
  6. Picholine 320.1
  7. Benito 317.6

オリーブの木は26か月で4倍、成木になってから伸びなくなったりするかもしれないのでこれだけのデータでその後のことはまったく想像ができません。次に若木の樹高の伸び率が低い順に並べました。日本にある品種ではミッションの初期の樹勢が弱いと言い換えることができると思います。

  1. Hardy’s Mammoth 118.7(%)
  2. 1-77 135.9.3
  3. Barouni 147.8
  4. South Australian Verdale 156.5
  5. UC22A11 159.1
  6. Mission 160.2
  7. UC23A9 160.5
  8. Arecuzzo 160.5

樹高の伸び率が平均以下となると、小さく育つと思いがちですが、後でびよーんと元気よく伸びる場合もあるので5年後10年後のデータがない限りなんともいえません。オリーブは長寿な木ですから。でもミッションがそんなに伸びないのは私の栽培経験でも当たっています!

同表をHeight Increace(cm)(樹高の伸びをセンチメートルで測ったもの)の高い順から並べてみました。日本にある品種では生育初期のフラントイオが伸びやすいと言えるでしょう。

  1. Fantago 260.6 ± 8.40
  2. Picholine256.6 ± 4.95
  3. Tiny Kalamata 253.8 ± 4.48
  4. Frantio/Paragon 252.9 ± 8.71
  5. Mediterranean 245.7 ± 16.45

伸びが短い順に並べるとハーディーズマンモスやカラマタがランクインしています。

  1. UC23A9 120.8 ± 14.03a
  2. Hardy’s Mammoth 141.8 ± 7.75a
  3. Barouni 159.0 ± 14.91a
  4. Arecuzzo 159.8 ± 9.08a
  5. White 161.3 ± 13.08a
  6. Kalamata 170.2 ± 16.33a
  7. South Australian Verdale 171.2 ± 5.34a
  8. 1-77 176.8 ± 9.47a

オリーブの実止まりランキング

Fruit set(実止まり) scoreで並び替えると・・・(マンザニロを1と基準にした場合、1はまばらな実止まり、2は中くらいな実止まり、3は高い実止まり)

高い順から並べました。

  1. Big Spanish 3.00 ± 0.00a
  2. ArbequinaとOblonga 2.78 ± 0.12a
  3. Special Koroneiki 2.67 ± 0.14 a
  4. Tiny Kalamata2.33 ± 0.14a
  5. Arecuzzo 1.78 ± 0.23a
  6. 1-77 a 1.50 ± 0.29a
  7. Koroneiki 1.44 ± 0.20a
  8. Del Morocco 1.42 ± 0.34a
  9. Rosciola 1.42 ± 0.23a
  10. Manzanillo No.14 1.33 ± 0.30a

植えつけてから早くに実をつけたい場合は、これらの品種が特に実止まりが高くなりやすいということだと思います(素人の解釈です)。このデータからは成木以降の実止まりのことはわかりません。

オリーブの樹高や樹形の比較

表3 幹径の伸び、木の高さの伸び、の3年後の29種のオリーブの生長、南西クイーンズランド、バーバラ。

専門の図に私が勝手に書き込んでます(汗

赤い文字で線を引いたり順番に並べてみました。

表は7ページの図2.Tree height vs canopy diameter of 60 olive varieties 26 months after planting at Buaraba in south-east Queensland. Illustrations in each quadrant are indicative of varietal growth habit. を使っています。

 

ただし、一般化できない結果なので高温多湿の日本で当てはまるとは限りません。

・・・専門家じゃないので解釈が間違ってたらすみません。

次に「Cross-pollination in Olive Cultivars」(2007年発表、https://www.olive-ltd.com.au/uploads/1/1/9/2/11924769/03-0211.pdf)からわかることを見てみたいと思います。

この表からは、研究した品種の中でどれとどれが結実率が高いかということがわかります(ただし、オーストラリアの結果で日本で同じ結果になるとは限りません)。バルネアはミッションとペンドリノの結実率が高く、フラントイオはミッションとカラマタの結実率が高い。コロネイキはミッションの結実率が高くとUC13A6の花粉も受粉します。カラマタはコロネイキの花粉で非常に結実率が高くミッションはコロネイキによって非常に結実率が高くなることがわかります。

この表からわかることは、ミッションとカラマタとコロネイキの3種の組み合わせではミッションとカラマタが非常によく結実し、コロネイキもそれなりに実るということです。もし3本とも実らせたいならミッション-カラマタ-コロネイキの3本を選べばよいということだと思います。 またミッションとマンザニロは相互に受粉はしませんが、セヴィラーノと組み合わせることで、ミッション-マンザニロ-セヴィラーノを相互に実らせることができるということです(私の前記事より)。

ただやっぱり私の頭が悪いせいでわからないこともあります。カラマタを母樹としてバルネアが0になっていることについてです。後に推奨している品種にカラマタ(♀)とバルネア(♂)が挙げられているのに、表ではバルネアの花粉はカラマタに寄与しなかったことがちょっとどういうことかよくわかりません。

うーん、わからなくなってしまった。どういうことかもう一度考えたいと思います。

えー。

「Numbers of embryos assigned to each of the likely pollen donors over two years.」

を訳すと胚の数、割り当てられた、それぞれの 花粉提供樹、2年以上 と思われます。

→2年以上と思われる花粉提供樹に与えられた胚(果実の中にある種子の中にある中学校で習ったアレ)の数。

・・・やっぱりほぼ=果実の個数の表で合ってる?

ちょっと検索してみたら、やtっぱりカラマタはバルネアの花粉を受け付けるらしいです。

(ついでにWAMissionも)

Sexual compatibility of the olive cultivar ‘Kalamata’ assessed by paternity analysis

情報源要約:https://revistas.inia.es/index.php/sjar/article/view/2223

全文:https://revistas.inia.es/index.php/sjar/article/download/2223/1715

記事の内容は「オリーブの品種一覧ページ」に反映しました。

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更新履歴
  • 2021年4月: ページを移転しました。新しいURLはhttps://goodgdn.com/olive-cultivar-report-2015/になりました。
  • 2015年3月21日: ページを公開しました。当時のURLはhttps://growingfruitathome.blogspot.com/p/1.htmlでした。

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