サツマイモの品種ごとの風味の比較 実際に育てて食べてみた!

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毎年自宅の畑でサツマイモを数種類育てています。始めは安納芋がとても珍しかったので栽培に挑戦してみましたがうまくいかず。そこからさまざまなサツマイモの栽培に目覚めてしまいました!今まではサツマイモに様々な食感や甘味が異なることを知らずにいましたので「ものすごく甘いサツマイモ」があることを知って衝撃を受けました!!!

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サツマイモの味と品種、味比べと栽培メモ

あたらしい情報があればこちらに書き足したいと思います。サツマイモを栽培して味見した感想です。

クイックスイート

私がクイックスイートの存在を始めて知ったのは2013年です。世の中にこれほど甘いサツマイモがあることすら知りませんでした。当時は国華園で苗を買っておりましたが今は別の農家さんから購入しております。以降は2021年になっても毎年クイックスイートを育て続けています。

サツマイモのクイックスイートの収穫 2013年10月5日
サツマイモのクイックスイートの収穫 2013年10月5日

お芋を掘り起こした様子です。

サツマイモのクイックスイートの焼き芋 2013年10月26日
サツマイモのクイックスイートの焼き芋 2013年10月26日

焼き芋にした断面の様子です。

サツマイモのクイックスイートの焼き芋 2013年10月26日
サツマイモのクイックスイートの焼き芋 2013年11月17日

虫害を受けやすいです。冬季に腐りやすい気がしました。だがストーブの上に乗せてじっくり焼いたときの甘さは格別なものがあり、ねっとり系。でも皮も中身も見た目の美麗さはありません。煮ても揚げても煮崩れするので焼き芋や菓子づくり以外の用途は難しいです。

ナメクジか何かの虫害があるため一年作付を休みました。この味を求める家族の要望で再びレギュラー入りしました。

クイックスイートを商業的に勧められるかというと、私はすすめたいとは思いません。個人的に1番大好きな品種ですが、加工時のあく抜きに水が大量に必要となるので工業的な製造方法では他の品種よりも水道代や調理油の費用がかかると思います。

焼き芋にしても甘く、揚げ物にして水分を飛ばすと、極めて甘いです。この極端な甘さが苦手な層もいるでしょう。

ベニハルカ

サツマイモのベニハルカを始めて育てたのは2015年です。クイックスイートに似た甘味があり見た目が麗しい。保存性もそこそこ良かったです。ですがベニハルカの甘味は私の畑ではクイックスイートに劣ります。この系統の芋はクイックスイートが一番なのでベニハルカを育てる理由がなくなりました。でも人にあげるならベニハルカが一番です。

サツマイモ-ベニハルカの収穫
サツマイモ-ベニハルカの収穫

この品種は収穫後に一カ月から熟成させてから食べないと甘くなかったです。クイックスイートのような極甘ではなく焼き芋はフルーティーでしっとりしています。無農薬でも芋の品質はクイックスイートを上回ります。ねっとり系でフルーティーでおいしいです。クイックスイートよりは焼いたときの中身も美しいです。

クイックと比べて当地では糖度が乗らない、家族も好まないので作るのをやめました。

カンパチ

サツマイモのカンパチを始めて育てたのは2015年です。これほど「香りが良い」サツマイモは初めてだったのでとても感動したことを覚えています。ただカンパチは育て方が悪かったのか小さな芋ばかりで同時に落胆しました。私の土壌では肥料を与えないと大きくならないようでした。このお芋は本当に動物が寄って来るほど薫り高いのですよ!!!

サツマイモ-カンパチの収穫
サツマイモ-カンパチの収穫

収穫したカンパチを洗ったところです。

サツマイモ-カンパチの焼き芋-2
サツマイモ-カンパチの焼き芋-2

カンパチの焼き芋です。

収穫後一カ月寝かせてからストーブで焼いて食べるとさつまいもらしい甘い香りと味がして旨いです。でも収穫直後に焼くとパサパサで食べられたものではなかったです。細い芋が多く、半分くらいは細い芋でした。太りにくい性質があるので株間を広くとって肥料は積極的に与えたほうがよいように思います。甘露煮サイズの芋が多く収穫できました。見ての通り煮物向きのサツマイモ。カンパチを焼き芋にしたときの香は甘く素晴らしい
このカンパチ、保管中に太っちょねずみに食べられて不潔となりあえなく廃棄処分。カンパチの香気が良すぎたせいかネズミはクイック、紅はるか、黄金千貫には見向きもしなかったです。芋が小さいのでリピートは二度となし。肥料が足りなかったか?

黄金千貫(コガネセンガン)

コガネセンガンは焼酎用の芋です。世の中に「皮が白いサツマイモ」があることなどカタログを見るまで知りませんでした。サツマイモにも多様な種類があることを知り衝撃を受けました。このお芋は天ぷらにするとおいしかったです。

サツマイモ-黄金千貫(オウゴンセンガン)の収穫
サツマイモ-黄金千貫(オウゴンセンガン)の収穫

コガネセンガンまったく未知の芋だったので栽培してみました。とても大きな芋がごろごろできて掘るのが大変でした。コガネセンガンは温暖地向きの品種で腐りやすいとされます。1月を過ぎると新聞にくるみ発泡スチロールに入れて冷蔵庫の上で保存しておいても朽ちてきたように見えましたが保存状態は春になってもきわめて良好でした。天ぷらでがんばって食べてみましたが10株分でも食べきれなかったです。作るなら5株以下くらいがちょうどよかったです。揚げたコガネセンガンはおいしかったです。苗の入手コストも通販しかなく、費用も高くなるので二度と通販苗では栽培しないと決めました。もしも3株くらいで地元で販売していればまた作ってみたいと思いました。焼酎系芋は焼きいもにはできないです。
ちなみにやはり食味が悪く、大量に余ってしまいました。翌年の6月になっても軒下に放置でカビなど生えず、ネズミにも無視されました。

安納芋

サツマイモの安納芋の焼き芋 2013年10月26日
サツマイモの安納芋の焼き芋 2013年10月26日

安納芋(地場産)何年か前に栽培して収量が極めて少なかったのでそれ以来栽培していません。南国の安納芋はおいしかったのに地場産の安納芋はそれ以下の味でした。当地で作るならクイックスイートのほうがまだ甘かったです。安納芋は通販で鹿児島以南の青果を買ったほうがいいと思います。

シルクスイート

シルクスイート-サツマイモ-2019年10月22日
シルクスイート-サツマイモ-2019年10月22日

シルクスイートはですね、本当に良い品種だと思います。何回か育ててわかったことは、クイックスイートのほうがシルクスイートより甘いのです。販売適性はシルクスイートのほうが比べるまでもなく高いです。クイックスイートは菌に若干弱いので保管が難しいと思います。それに対しシルクスイートは肌もきれいで食感もなめらかで販売向けの用途に適しています。

ハロウィンスイート

サツマイモ-ハロウィンスイートとシルクスイートの収穫
サツマイモ-ハロウィンスイートとシルクスイートの収穫

ハロウィンスイートは、オレンジ色の果肉が特徴のサツマイモです。甘みはスイート系の芋より若干弱いですが、サツマイモらしいねっとり感と、見た目がカボチャそっくりなので、カボチャらしさが感じられました。カロテインが豊富です。

サツマイモ-ハロウィンスイート-サツマイモの焼き芋
サツマイモ-ハロウィンスイート-サツマイモの焼き芋

カボチャと見まごうばかりの見た目です。

ハロウィンスイート-サツマイモの天ぷら
ハロウィンスイート-サツマイモの天ぷら

天ぷらにするとカボチャと全く見分けが付きませんでした。

安納こがね

安納こがね-サツマイモ-2020年11月24日
安納こがね-サツマイモ-2020年11月24日

安納こがねは安納芋の皮を白くしたような品種です。風味はさっぱりとしていてスイーツ系の芋より若干甘味が劣ります。安納ブランドなので風味はしっかり甘いです。ただ他の品種のように記憶に残るような特徴があるわけではなく、特にこれじゃないといけないという理由は見つかりませんでした。

ひめあやか

ヒメアヤカ 2020年11月29日

小さな芋を作りたい農家向けの品種です。確かに小さめのお芋がたくさん収穫できました。女性向けのブランド名で東京都の珍しい物が好きなお客を引き付けたいという意図が感じられます。しかしサツマイモはサツマイモでしかありません。名前だけならこの品種が一番女性向きといえましょう。このイメージから連想されるのが「ダイエットしている女性(食事を減らして便通に困っているが、芋を大量に食べたくない)」「おしゃれで流行に敏感で、流行に従って生きている女性」つまりは「流されやすい(騙されやすい)若い女性」に売り付けたいものと思われます。要するに同じパターンで名付けられたイチゴを買う人のほとんどが女性であることからも、言葉の持つイメージというものは影響力があるということです。

風味は甘くてネットリ系の芋でした。焼いた時のシルクやクイックよりも色が明るく見た目がきれいです。

しかし、これだけ大小の差が激しいと作る人はたくさん廃棄するか動物の餌に回さないといけなくなるかもしれません。なぜなら「ひめあやか」の「ひめ(姫)」は小さいという意味ですから、この大きな1番手や2番手の芋を百貨店で売ることは不可能でしょう。私はこの品種を3回は育てています。肥料をしっかり与えないと芋が大きくなりませんでした。よく育ったひめあやかの1番芋は巨大芋となりました。

また、芋に筋状の窪みがあることから皮が少し剥きにくいので1番芋は加工用としても適していないと思います。くぼんだところは包丁で削らないといけません。それなら紅はるかのほうが加工も販売もこの品種よりずっと易しいと思います。

更新履歴

  • 2021年12月10日 経験したことを書き足しました。
  • 2021年5月26日 ページをhttps://growingfruitathome.blogspot.com/p/blog-page_50.htmlから移転しました。
  • 2016年6月15日 ページを公開しました。

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